2008年6月19日木曜日

オリジナル刻印の陶器の可能性

鬼瓦を作っていると、時々人名や日付を刻んで欲しいという要望がきます。大概は神社・仏閣の物件で、功労者の方々に感謝の気持ちを込めて形に残したいといった動機のようです。

通常は鬼瓦を作成するときに、木ベラや鉄筆を使って掘り込むのですが、刻印できる面積の都合や文字数の都合でなかなか満足できる仕上がりにならない場合がママあります。手彫りの素朴さも良いのですが、釉薬瓦の宿命で、折角彫った文字に上薬が入ってしまい、結局うっすらとしか読めなくなったり、つぶれてしまったりするわけです。

色々調べたところ、ガラスや陶器の表面に刻印する技術が確立されているそうなので、導入を検討中です。うまく行けば、かなり精密な刻印が可能になるはずです。試作ができたら発表したいと思います。