2009年6月3日水曜日

塗装のお話

モノ作りをするときに、避けて通れない事のひとつに着色があります。焼き物の場合は上薬を掛けて焼成して着色しています。これが狙った色調にどんぴしゃ合えば苦労は無いのですが、一筋縄では解決しません。

焼き物でなければ、ペンキや絵の具・コーティング剤などを塗装して、表面を保護します。自動車のボディを想像すればわかり易いですよね。目的は製品の保護+デザイン上の要求です。モノは良いのに塗装がプアーだと商品価値が下がってしまいます。

塗装を含めた表面保護の技術は多岐にわたって発達していて、一番身近なのが塗装ということなんです。有機溶剤に顔料を溶かして刷毛で塗るというイメージです。刷毛塗り・筆塗りは簡単そうに思えますが、塗り後が目立ったり、塗りムラができたりしてプロと素人の差が出やすいものです。で、プロはどうやってこれらを解決しているかというと、エアーブラシを使っているんです。

塗料を霧吹き状に飛ばして絵を描いたり、ムラなく塗ったりするんですね。当然プロ用のツールでしたから素人が買うには高価だったんですが、小物限定で考えると、最近は素人でも手が届くエアーブラシセットがあるんです。

ガンプラブームの再燃やフィギュアブームのおかげでしょうね。精密な塗装が可能なエアーブラシ一式が2~3万円で売ってます。これは工房三国にも1セット置いておいて損は無いでしょう。現在注文中で、今週中に揃うと思います。

道具はなんでもそうですが、使うヒトのスキルしだいで値打ちが変わります。筆1本で名画を描くヒトもいれば、同じ筆で汚い字しか書けないヒトもいます。要はどれだけ訓練して使いこなすかですよね。