2008年11月20日木曜日

自作サイクロン集塵機


直圧式サンドブラスターを導入するにあたり、ブラスト作業での問題点を再度検討してみました。

問題点① 住宅街でコンプレッサーを運転すると夜間の騒音が大問題となる。
解決案
・1馬力の小型コンプレッサーで作業可能な直圧式サンドブラスターの導入。
・小型コンプレッサーを自作の遮音箱に押し込める。

問題点② 格安ブラスターキャビネットのため、集塵装置がない。視界が粉塵でわるい。隙間から研磨剤が吹き出る。
解決案
・自作の集塵機をつくり、周囲が汚れないようにする。
・場合によっては、直圧式でも作業性が良いように、キャビネット自体を自作する。

師匠と二人で無い知恵を絞った結果、上の解決策をボチボチ実施することになりました。
なんと行っても資本がありませんので、安い材料で必要十分をめざします。
手始めに、サイクロン集塵機を自作してみました。材料は100円ショップ+ホームセンターで、1000円以下です。適当に現物合わせで出来るだけ加工が少ないように容器を選び、カッターで穴あけ、ホットボンドで組み立てました。

本当ならば、吸い込み流量・速度とサイクロン内径で難しい計算をしないと効率の良い集塵機になりませんが、使い道は飛び散った研磨剤が掃除機のフィルターを通過しなければいいので、適当です。

さっそく使い古しの掃除機をつないで実験しました。ほとんど掃除機には粉塵が行きません。研磨剤や綿ぼこり・ペットの毛などはサイクロン下部の集塵容器に残留します。掃除に使えるし、キャビネット内の研磨材回収にも活躍すると思います。

粉塵の掃除に悩んでいる方は、自作してみると吉かも。

2008年11月13日木曜日

直圧式サンドブラスターの導入

瓦やガラスに刻印するのにサンドブラスターを使っていましたが、元々サビ取り用の安価な吸い上げ式を流用していたため、作業効率が最低でした。サンドブラストを始める人は必ずこの道を通るみたいですね。

で、先人のお知恵を拝借しようとWEBで検索したところ、国内で流通している通常のサンドブラスターは基本的に吸い上げ式で、用途は自動車・バイクのサビ取り用途がほとんど。整備工場であれば馬力の大きなコンプレッサーを使っているので問題ないのでしょうが、自宅兼工房の場合は商用100V用コンプレッサー(=1馬力)程度しか使えません。騒音も気になりますし・・・

そこで、直圧式のブラスターということになるようです。直圧式とは圧力タンク内に研磨剤を入れて加圧してから、エアーと一緒にホース内を通って噴射する方式となります。メリットは低圧でも研磨・研削効率が高いことと、消費エアーを抑えられる点です。デメリットは研磨剤が循環しないため、タンク内の研磨剤がなくなれば詰め替えないといけないところでしょうか。

吸い上げ式のブラスターの良いところは事実上ガンの構造が全てなので故障しにくいのと、研磨剤が循環するのでエアーが続く限り作業が続けられる点でしょう。デメリットはエアーの吐出量が半端なく大きいため、最低でも3馬力のコンプレッサーがないと長時間の作業が出来ない点です。つまり設備が大規模かつ騒音もすさまじい事になってしまうんです。住宅街で夜中に運用すると間違いなく苦情が殺到してしまいます。

現行の吸上げ式だと、5分使って5分休んでっていう感じ。コンプレッサーもホームセンターの安いのだし、仕方ありませんが、今日中に4枚仕上げなくちゃいけないときとかに、やってられなくなります。

ということで、直圧式を導入することにしました。成果の程はまた後日。